給湯器の周辺や浴室・キッチンで、ガスのようなにおい、焦げたようなにおい、普段とは違う排気のにおいを感じると、不安になるものです。
ただし、においだけで原因を特定することはできません。特に「ガスのにおいがする」と感じた場合は、においの強さ、室内・屋外、昼間・夜間、使用中・停止後にかかわらず、必ず契約中のガス会社へ連絡してください。「少しだけだから」「すぐ消えたから」「給湯器の排気だと思うから」と自己判断して使用を続けないことが大切です。
大切なのは、においを詳しく確かめようとして給湯器や排気口へ近づかないことです。この記事では、安全な距離から整理できる情報と、使用を控えて専門窓口へ相談したい目安を説明します。
ガスのにおいを感じた場合は、必ずガス会社へ連絡してください
ガス臭を感じたら、強い・弱い、室内・屋外、昼間・夜間にかかわらず、火気を使わず、換気扇・照明などの電気スイッチには触れないでください。使用を止め、安全を確保したうえで、必ず契約中のガス会社の緊急窓口へ連絡してください。においが消えた場合でも自己判断で再使用しないでください。煙や火が見えるなど消防車が必要な状況では、安全な場所から119番へ通報します。
給湯器から普段と違うにおいがするときは安全を優先しましょう
給湯器から感じるにおいには、ガスのようなにおい、焦げたようなにおい、燃焼排気のようなにおいなどがあります。感じ方だけで正常か故障かを判断せず、安全を優先して状況を整理しましょう。
においだけで原因を断定しない
同じように感じるにおいでも、風向き、給湯器の設置場所、周囲の設備、給湯器本体の状態などによって原因は異なります。
以前からあるか、急に始まったか確認する
設置当初から感じることがあったのか、最近になって急に強くなったのかを記録します。以前より明らかに強くなった場合は、点検を相談する判断材料になります。
使用中だけか、停止後も続くか確認する
給湯を始めた直後、使用中、停止したあと、給湯器を使用していないときのどの場面で感じるかを整理します。
においを確かめるために近づかない
給湯器や排気口、配管へ顔を近づけたり、何度も給湯器を運転したりする必要はありません。離れた安全な位置で分かる範囲だけ確認します。
ガス臭を感じた場合は、程度にかかわらずガス会社へ連絡する
ガスのにおいを感じた場合は、強い・弱いにかかわらず、必ず契約中のガス会社へ連絡してください。焦げたにおい、煙、異音、水漏れ、エラー表示などを伴う場合も使用を続けず、安全を優先します。
最初に確認したいにおいの場所とタイミング
相談するときは、においの種類を細かく説明するより、「どこで」「いつ」「どの機能を使っていたときに」感じたかを伝えるほうが役立ちます。
においを感じる場所を整理する
- 屋外給湯器の周辺
- 給湯器下部の配管付近
- ベランダや共用廊下
- パイプシャフト付近
- 浴室
- キッチン
- 洗面所
においを感じるタイミングを確認する
- 給湯を始めた直後
- お湯を使用している間
- 給湯を止めた直後
- 給湯器を使用していないとき
- 毎回
- ときどき
天候や窓の状態も記録する
風が強い日だけか、特定の風向きだけか、窓を開けたときだけ室内で感じるかを記録します。
安全な距離から確認する
においを詳しく確認するために、給湯器、排気口、配管へ近づかないでください。危険を感じたら記録より安全確保を優先します。
給湯器の排気ににおいを感じる場合があります
ガス給湯器は、お湯をつくるために燃焼したとき、屋外へ排気を出します。風向きや窓・換気口の位置によって排気のにおいを感じることがありますが、ガス臭だと感じた場合は「排気だから大丈夫」と自己判断せず、必ず契約中のガス会社へ連絡してください。
設置環境によって感じ方が変わる
給湯器の位置、周囲の壁、隣接する建物、ベランダの形、風通しなどによって、排気の流れ方は変わります。
「正常な排気だろう」と自己判断しない
燃焼排気を感じる場合がある一方、ガス漏れや機器の異常をにおいだけで見分けることはできません。ガス臭を感じたら、正常な排気かどうかを自分で判断せず、必ずガス会社へ連絡してください。
室内へ繰り返し入る場合は相談する
給湯器の使用中に、近くの窓や換気口から排気が室内へ繰り返し入る場合は、窓と給湯器の位置関係を伝えて相談してください。
以前より強い場合や別の症状を伴う場合
- 以前より明らかににおいが強い
- 異音や振動がある
- リモコンにエラーが出る
- すすのような汚れが見える
- 煙のようなものが見える
このような場合は、給湯器へ近づかず使用を控えて相談します。
排気口をふさがない
排気口の前に荷物、植木鉢、カバー、洗濯物などを置かないでください。においを抑えるために排気口を覆うことも避けます。
ガスのようなにおいを感じた場合
都市ガスやLPガスには、漏れたときに気づきやすいよう、特徴のあるにおいが付けられています。ガス臭を感じた場合は、強さや発生場所を問わず、必ず契約中のガス会社へ連絡してください。原因を自分で探したり、においが消えたからと再使用したりしないことが重要です。
火気を使用しない
コンロ、ライター、たばこ、ろうそくなどの火気は使用しません。火を使ってガス漏れを確認することは絶対に行わないでください。
電気スイッチへ触れない
強いガス臭がある場所では、換気扇、照明、電気機器などのスイッチ操作が着火源になる可能性があります。入切どちらの操作も避けます。
安全を確保したら、必ずガス会社へ連絡する
室内や給湯器周辺で確認を続けず、安全を確保してください。そのうえで、ガス臭を感じた場合は必ず契約中のガス会社の緊急窓口へ連絡します。においが弱い場合や、すでに消えている場合、夜間の場合でも同じです。
都市ガスとLPガスでは連絡先が異なる
都市ガスは契約中の都市ガス事業者、LPガスは契約中のLPガス販売店またはその保安業務を担当する保安機関が主な連絡先です。検針票、契約書、ガスメーター付近の表示、公式サイトなどで緊急連絡先を確認してください。
LPガスは夜間でも緊急対応の対象です
LPガスでガス臭の通報があった場合は、営業時間外や夜間であっても緊急対応の対象です。LPガス販売事業者等には緊急時に現場へ対応できる保安体制が求められており、一般家庭では原則として速やかに現地へ到着し、漏えいの有無を含む安全確認や必要な措置を行える体制が設けられています。
そのため、「夜だから翌朝まで待つ」「においが消えたから連絡しない」という判断はせず、ガス臭を感じた時点で契約中のLPガス会社の緊急連絡先へ電話してください。販売店から委託された保安機関が出動する場合もあります。
何度も給湯器を運転しない
においを再現するためにお湯を何度も出したり、給湯器の電源を繰り返し操作したりしないでください。
焦げたようなにおいを感じた場合
焦げたようなにおいは、燃焼状態、電気部品、ほこりや落ち葉、周辺設備など複数の原因で起こる可能性があります。給湯器本体を開けて確認することはできません。
においが続くかを記録する
一度だけか、給湯器を使用するたびに繰り返すか、停止後も続くかを記録します。
煙や異音を伴っていないか確認する
安全な距離から、煙のようなもの、強い異音、振動、リモコンのエラー表示がないか確認します。
給湯器以外の設備も原因候補になる
近くのエアコン室外機、電気設備、換気扇、屋外のごみや落ち葉などが関係している場合もあります。ただし、読者自身で原因を断定しません。
本体カバーを開けない
給湯器内部には燃焼部品や電気部品があります。ネジを外す、カバーを開ける、配線を見るなどの作業は行わないでください。
焦げたにおいが続く場合は使用を控える
お湯が出る場合でも、焦げたようなにおいが続く状態を正常とは判断できません。使用を控えて、メーカーや施工会社などへ相談します。
室内でにおいを感じる場合に確認したいこと
浴室やキッチンなど室内でにおいを感じる場合は、給湯器の排気だけでなく、ほかのガス機器や排水口など複数の可能性があります。
どの部屋で感じるか確認する
浴室、キッチン、洗面所、玄関付近など、発生場所を記録します。
窓や換気口と給湯器の位置を確認する
屋外給湯器の排気口近くに窓や換気口がある場合、風向きによって排気が室内へ入ることがあります。安全な場所から位置関係を確認します。
ほかのガス機器の使用状況を記録する
ガスコンロ、ガス暖房機、浴室暖房など、同じ時間に使っていた機器があるかを整理します。
排水口など別のにおいも考えられる
浴室やキッチンでは、排水口や下水のにおいをガスのように感じることもあります。ただし、強いガス臭がある場合は、排水口のにおいと決めつけないでください。
ガス臭を感じたら必ずガス会社へ連絡する
室内・屋外を問わずガス臭を感じた場合は、換気扇や照明のスイッチに触れず、火気を使わず、安全を確保したうえで、必ず契約中のガス会社へ連絡してください。においの強弱や時間帯で連絡の要否を判断しません。
においと一緒に確認したい症状
においだけでなく、給湯器の動作や周辺の状態を安全な範囲で記録すると、相談先で状況を判断しやすくなります。
リモコンのエラー表示
エラー番号が出ている場合は、消える前に写真またはメモで残します。詳しくは、給湯器のエラーコードの確認方法も参考にしてください。
異音や振動
普段と違う大きな音、金属音、振動などがある場合は、近づいて確認せず使用を控えます。
水漏れ
給湯器下部や周辺に水が見える場合は、触れずに位置関係を記録します。
お湯の状態
- お湯が出ない
- 途中で水になる
- 温度が安定しない
- 異常に熱い
- 給湯器が途中で止まる
蛇口からもお湯が出ない場合は、給湯器でお湯が出ないときの確認方法も参考になります。
煙やすすのような状態
煙、すす、黒い汚れのようなものが見える場合は、詳しく観察するために近づかず、使用を控えて相談してください。
給湯器からにおいがするときにやってはいけないこと
においの原因を自分で確かめようとすると、かえって危険な状態になる可能性があります。次の行動は避けてください。
- 火を使ってガス漏れを確認する
- 給湯器や排気口へ顔を近づける
- 本体カバーを開ける
- 配管や接続部分を工具で締め直す
- においを再現するため何度も運転する
- 排気口を布やカバーでふさぐ
- 給湯器へ水、洗剤、消臭剤をかける
- 自己判断で部品を交換する
- ガス栓や電源を何度も操作する
- 強いガス臭がある室内で確認を続ける
ガス臭を感じた場合は、強い・弱いにかかわらず必ず契約中のガス会社へ連絡し、その指示を優先してください。
ガスのにおいが消えたら給湯器を使い続けてもよいですか?
ガス臭を感じた場合は、においが消えても自己判断で給湯器を使い続けないでください。一時的ににおいが消えても、原因が解消したとは限りません。必ず契約中のガス会社へ連絡し、安全確認後の指示に従ってください。
発生条件を振り返る
使用開始時だけか、毎回繰り返すか、特定の風向きや窓の状態で起こるかを確認します。
ガス臭を感じた場合は再運転せず連絡する
ガス臭を感じた時点で、ほかの症状の有無にかかわらず自己判断で再運転せず、必ずガス会社へ連絡してください。焦げ臭、煙、異音、エラー、水漏れなどを伴う場合も使用を止めて相談します。
排気と思っても、ガス臭ならガス会社へ連絡する
排気のにおいと思われる場合でも、ガス臭だと感じた場合は必ずガス会社へ連絡してください。ガス会社による安全確認の結果、必要に応じてメーカーや施工会社による点検へ進みます。
においの症状は修理と交換のどちらになる?
給湯器からにおいがしたからといって、必ず交換になるわけではありません。周辺環境の確認で済む場合、部品修理になる場合、本体交換を検討する場合があります。
周辺環境の確認で済む場合
風向き、窓や換気口の位置、排気口周辺の障害物などが関係している場合があります。
配管や部品の点検・修理になる場合
配管の接続部、燃焼部品、電気部品、排気関連部品などの点検が必要になることがあります。これらは専門業者が確認します。
交換を検討する判断材料
- 長期間使用している
- におい以外にも複数の不具合がある
- 同じ症状を繰り返している
- 修理部品が供給されていない
- 修理費用が高額になる
- 今後も長く同じ住宅で使用する予定がある
においだけで交換とは決めない
点検結果、使用年数、部品の供給状況、修理費用、交換費用を確認して判断します。使用年数については、給湯器の交換時期と寿命を、費用の比較には、給湯器の交換費用も参考にしてください。
相談するときに伝えたい写真と情報
においは写真に写らないため、写真に加えて発生条件を文章で伝えることが大切です。危険を感じる場合は、撮影より安全確保と緊急連絡を優先してください。
安全に撮影できる写真
- 給湯器本体の全景
- 給湯器と住宅、窓、換気口の位置関係
- 型式ラベル
- 給湯器下部の配管
- 排気口周辺
- 台所リモコン
- 浴室リモコン
- エラー表示
発生条件を記録する
- においを感じた場所
- 発生日時
- 使用中か停止後か
- 毎回か、ときどきか
- 使用していた機能
- 異音、水漏れ、煙の有無
- 都市ガスかLPガスか
- 契約中のガス会社
危険な場合は写真を撮らない
強いガス臭、煙、火、強い異音などがある場合は、給湯器へ近づいて撮影せず、安全な場所へ移動してください。
賃貸住宅やマンションでにおいを感じた場合
賃貸住宅やマンションでは、給湯器が備え付け設備であったり、パイプシャフトなど共用部分へ設置されていたりすることがあります。
緊急性がある場合は安全確保を優先する
強いガス臭、煙、火などがある場合は、管理会社への通常連絡だけでなく、契約中のガス会社など適切な緊急窓口への連絡を優先します。
管理会社または貸主にも連絡する
自己判断で修理や交換を契約せず、発生場所、時刻、使用状況、におい以外の症状を伝えてください。
パイプシャフトを勝手に開けない
共用設備や他の住戸へ関係する可能性があります。扉を開ける、内部へ入る、設備へ触れる行為は避けます。
費用負担は契約内容によって異なる
設備区分、故障原因、契約内容によって対応が異なるため、費用負担を一律に判断することはできません。
給湯器のにおいに関するよくある質問
給湯器から排気のにおいがするのは正常ですか?
燃焼排気を風向きによって感じる場合もありますが、においだけで正常か異常かを判断できません。ガス臭だと感じた場合は、排気と思っても必ず契約中のガス会社へ連絡してください。
給湯器の使用開始時だけガスのにおいがする場合も連絡が必要ですか?
はい。ガス臭を感じた場合は、使用開始時だけでも必ずガス会社へ連絡してください。毎回ではない、すぐ消えるといった場合でも自己判断で使用を続けないでください。
ガスのようなにおいがしたらどこへ連絡しますか?
必ず契約中のガス会社の緊急窓口へ連絡してください。都市ガスは契約中の都市ガス事業者、LPガスは契約中のLPガス販売店または保安機関が対応します。LPガスは夜間でも緊急対応の対象です。
焦げたようなにおいがしても、お湯が出れば使えますか?
お湯が出ることだけでは正常と判断できません。焦げたにおいが続く場合は、使用を控えて相談してください。
給湯器の排気口へ近づいて確認してもよいですか?
排気口は使用中や使用後に高温になることがあり、排気を直接吸い込む可能性もあります。顔を近づけず、安全な距離を保ってください。
ガスのにおいが消えたら再び使ってもよいですか?
ガス臭を感じた場合は、においが消えても再使用せず、必ずガス会社へ連絡してください。安全確認後の指示に従って再使用を判断します。
給湯器のカバーを開けて確認してもよいですか?
給湯器内部には燃焼部品や電気部品があります。カバーは開けず、専門業者へ依頼してください。
マンションのパイプシャフトからにおいがする場合はどうしますか?
自分で開けたり内部へ入ったりせず、安全を確保して管理会社や契約中のガス会社へ連絡してください。
異音とにおいが同時に出る場合は故障ですか?
異常の可能性があるため、使用を続けず相談します。外から見ただけでは故障箇所を特定できません。
においの症状は修理と交換のどちらになりますか?
使用年数、点検結果、部品の有無、修理費用によって異なります。においだけで交換とは決まりません。
まとめ|においを確認するために近づかず、安全を優先して相談しましょう
給湯器から普段と違うにおいを感じても、においだけで正常か故障かを判断することはできません。
- 発生場所、タイミング、ほかの症状を記録する
- 給湯器や排気口へ顔を近づけない
- 本体カバーや配管を分解しない
- 火を使ってガス漏れを確認しない
- ガス臭を感じたら強弱にかかわらず電気スイッチへ触れない
- ガス臭を感じたら昼夜を問わず必ず契約中のガス会社へ連絡する
- LPガスの場合は販売店・保安機関による漏えいの有無を含む保安確認を受ける
- 焦げ臭、煙、異音、水漏れなどを伴う場合は使用を控える
- 緊急時は契約中のガス会社など適切な窓口へ連絡する
- 危険な場合は写真撮影より安全確保を優先する
- 落ち着いたあとで型式、設置場所、リモコン表示を添えて相談する
ガス臭を感じた場合は、必ずガス会社へ連絡してください
強い・弱い、室内・屋外、昼間・夜間を問いません。一般の問い合わせフォームより、安全確保と契約中のガス会社の緊急窓口を優先してください。LPガスの場合は夜間でも緊急対応の対象となり、販売店または保安機関が漏えいの有無を含む保安確認を行います。消防車が必要な火災・発煙の状況では、安全な場所から119番へ通報します。
においではなく排気口まわりに白いものが見える場合は、給湯器から白い煙のようなものが出るときの確認ポイントもあわせて確認してください。
給湯器本体、型式ラベル、設置場所、リモコン表示などの写真を添付してご相談いただけます。
においを確認するために給湯器へ近づかず、安全に撮影できる範囲の情報だけで構いません。

