ガスメーターの赤いランプが点滅していたり、急にガスが使えなくなったりすると、「故障かな」「自分で復帰してよいのかな」と不安になることがあります。
ガスメーターには、地震やガスの使い過ぎ、ガス漏れの疑いなどを検知したときに、ガスを自動で止める安全機能があります。大切なのは、すぐに復帰ボタンを押すことではなく、まずガス臭くないか、ガス機器に異常がないかを確認することです。
この記事では、ガスメーターでガスが止まったときに確認したい安全ポイントと、復帰操作をしてよい場面・してはいけない場面を整理します。
ガスメーターでガスが止まったときは、まず安全を確認しましょう
ガスが出ないときは、まず家の中やガス機器の周辺でガス臭くないか確認してください。

ガスのにおいを感じる場合は、ガスメーターの復帰操作をしないでください。火をつける、換気扇を回す、照明や電気スイッチを操作する、といった行動も避け、安全な場所から契約中のガス会社やプロパンガス販売店へ連絡することが優先です。
ガス臭くない場合でも、焦げたにおい、すす、異常音、機器の破損、水ぬれなどがあるときは、無理に使用を再開しない方が安全です。
プロパンガスを利用している場合も、基本は同じです。災害時やガス漏れ時の確認は、LPガス安全委員会の案内も参考になります。
ガスメーターがガスを止める主な理由
ガスメーターは、ガスの使用量を測るだけでなく、安全のためにガスを止める役割も持っています。

主な理由としては、地震などの大きな揺れ、ガス機器の長時間使用、通常より多いガスの流れ、ガス圧の低下、ガス漏れの疑いなどがあります。
たとえば、お湯を長時間使い続けたあとや、地震のあとにガスが止まることがあります。これは必ずしも故障とは限りませんが、ガスメーターが安全確認を求めている状態と考えて、落ち着いて確認することが大切です。
赤ランプ・表示から確認できること
ガスメーターの赤いランプが点滅している場合、メーターの安全機能が働いてガスを止めている可能性があります。
ただし、表示の意味や復帰方法は、メーターの種類やガス会社によって異なる場合があります。赤ランプが点滅しているからといって、すぐに復帰操作を始めるのではなく、まずガス臭くないか、すべてのガス機器が止まっているかを確認してください。
表示内容が分からない場合や、説明書と違う表示が出ている場合は、自己判断で操作を続けず、契約中のガス会社やプロパンガス販売店へ確認しましょう。
プロパンガス用メーターの確認ポイント
プロパンガスを利用している場合は、プロパンガス用メーターの表示部と赤ランプを確認します。都市ガス用メーターとは見た目や確認箇所が異なるため、自宅のメーターに近いものとして見てください。

プロパンガス用メーターで赤ランプや表示が出ている場合も、表示だけで原因を断定せず、契約中のプロパンガス販売店の案内を優先してください。ガス臭いときは復帰操作に進まず、先に安全な場所から連絡しましょう。
表示の例から分かること
プロパンガス用のマイコンメーターでは、「ガス止」や「A・B・C」などの表示で、ガスが止まった原因の目安を知らせるものがあります。
矢崎グループの案内では、主なガス止めの例として、ガスの異常流量、ガスの長時間使用、感震器・警報器作動、圧力低下遮断などが紹介されています。
ただし、表示の出方や意味は、メーターのメーカー・型式・設置条件によって異なります。画面に「ガス止」と表示されていても、原因を取り除かないまま復帰操作をすると、再び止まることがあります。
主なガス止め表示の見方
- 「ガス止」:メーターが安全のためにガスを遮断している状態の目安です。
- 異常流量:ゴム管外れや、一度に多くのガス機器を使った場合などの目安です。
- 長時間使用:消し忘れや、ガス機器を長く使い続けた場合などの目安です。
- 感震器・警報器作動:大きな揺れや、警報器との連動で止まった場合などの目安です。
- 圧力低下遮断:ガス配管側の圧力低下などで自動的に止まった場合の目安です。
表示だけで原因を断定せず、ガス臭くないか、すべてのガス機器が止まっているかを先に確認してください。
矢崎グループの「再びガスをお使いのときには」では、SYメータやUスマートの表示例と復帰手順が詳しく案内されています。手元の表示と照らし合わせる場合は、メーカー公式ページや契約中のガス会社の案内を確認してください。LPガス安全委員会のガスメーターの復帰方法でも、「ガス止」表示や液晶・ランプの点滅について説明されています。
都市ガス用メーターの確認ポイント
都市ガスを利用している場合は、都市ガス用メーターの表示部と赤ランプを確認します。プロパンガス用メーターとは見た目や確認箇所が異なるため、1枚の画像で兼用せず、都市ガス用として確認してください。

都市ガス用メーターでも、表示部や赤ランプを確認し、契約中のガス会社の案内を優先してください。ガス臭い場合は復帰操作をせず、まず安全確保と連絡を優先します。
ガス臭いときは復帰操作をしないでください
ガス臭いと感じた場合は、復帰ボタンを押さないでください。
ガス漏れの可能性がある状態で復帰操作をすると、安全確認より先にガスを再び流そうとしてしまうおそれがあります。においがあるときは、火気を使わず、電気スイッチや換気扇の操作を避け、安全な場所から連絡することが優先です。
「少しだけだから大丈夫」「一度復帰して様子を見よう」と考えず、ガス臭い場合は復帰操作の対象外として扱ってください。
ガスコンロ周辺でにおいを感じる場合は、ガスコンロからガス臭がするときの対応も参考になります。ただし、ガス臭いときはこの記事内の復帰操作へ進まず、まず安全確保と緊急連絡を優先してください。
ガス臭くない場合の復帰方法
ガス臭くなく、ガス機器にも異常が見当たらない場合は、契約中のガス会社や公的機関・業界団体の案内に沿って復帰操作を確認します。
復帰前に確認すること
復帰操作の前に、屋内外のガス機器を止めます。ガスコンロ、給湯器、暖房機器など、使っていた機器があれば運転を止め、使っていないガス栓も閉まっているか確認します。
一般的な復帰案内では、このときメーターガス栓は閉めないよう案内されています。ただし、メーターの種類や契約先によって確認事項が異なる場合があるため、契約中のガス会社やプロパンガス販売店の公式案内を優先してください。
復帰ボタンを操作する
一般的なマイコンメーターでは、復帰ボタンのキャップを外し、復帰ボタンを奥まで押して、ランプの表示を確認する流れが案内されています。
ただし、ボタンの位置や表示、押す時間はメーターの種類によって異なる場合があります。手元の説明書、ガスメーターに付いている案内、または契約中のガス会社の公式情報を優先してください。
復帰操作後はしばらくガスを使わない
復帰ボタンを押したあとは、ガスメーターが安全確認を行う時間があります。この間にガスを使うと、再び遮断される場合があります。
日本ガス協会の案内では、復帰操作後に約3分間待ち、その間はガスを使わないよう説明されています。赤ランプの点滅が消えたことを確認してから、ガスを使用してください。
メーカー・団体の公式案内も確認しましょう
メーカーやガス会社によって、ボタンの位置、表示の意味、待ち時間が異なる場合があります。手元のメーター表示と公式案内が違う場合は、契約中のガス会社やプロパンガス販売店へ確認してください。
復帰しない・何度も止まる場合はどうする?
手順どおりに操作しても復帰しない場合や、復帰してもまたすぐに止まる場合は、ガス機器の止め忘れ、ガス栓の閉め忘れ、ガス漏れ、メーターや設備側の異常などが考えられます。
この状態で何度も復帰操作を繰り返すのは避けてください。ガス臭い、赤ランプの点滅が消えない、表示の意味が分からない、屋外機器の状態が確認できないといった場合は、契約中のガス会社やプロパンガス販売店へ連絡しましょう。
相談前に整理しておくとよい情報
- ガスが止まったタイミング
- 地震や停電があったか
- 赤ランプや表示の状態
- 使えない機器の範囲
- 給湯器やガスコンロなど、気になる機器の写真
ガス臭い場合やガス漏れが疑われる場合は、LSGへの相談より先に、契約中のガス会社・プロパンガス販売店などの緊急連絡先へ連絡してください。
地震後・賃貸住宅・集合住宅で確認したいこと
地震後は、まず身の安全を確保します。揺れがおさまったあと、ガス機器を使用していた場合は火や運転を止め、周囲でガス臭くないか確認してください。
日本ガス協会の地震時の案内では、自然災害のあとにガスを再び使う前の確認として、ガス機器周辺のにおい、機器の変形や破損、給排気設備の外れ、接続具の状態、普段と異なる燃え方などを確認することが示されています。
ガス機器の変形、破損、給排気設備の外れ、水ぬれ、普段と違う燃え方などがある場合は、使用を再開しないでください。異常が見える場合は、点検を依頼する方が安全です。
賃貸住宅や集合住宅では、契約中のガス会社に加えて、管理会社や大家さんへの連絡が必要になる場合があります。メーターボックスの場所が分からない、共用部の操作が必要、他の部屋にも影響している可能性がある、といった場合は、自己判断で設備を触り続けず、管理側にも確認しましょう。
復帰後にガスコンロの炎が赤い、黄色い、すすが出るなどの異常がある場合は、ガスコンロの炎の色に関する記事も参考にしつつ、無理に使用を続けないようにしてください。ガス機器側の安全機能について知りたい場合は、ガスコンロの安全機能に関する記事も確認できます。
まとめ|復帰操作より先に安全確認を優先しましょう
ガスメーターでガスが止まったときは、復帰ボタンを押す前に、安全確認を行うことが大切です。
ガス臭い場合は復帰操作をせず、火気や電気操作を避け、安全な場所から契約中のガス会社やプロパンガス販売店へ連絡してください。
ガス臭くなく、機器にも異常がない場合は、一次情報や契約中のガス会社の案内に沿って復帰操作を確認します。復帰しない、何度も止まる、表示の意味が分からない場合は、無理に繰り返さず相談しましょう。
地震のあとにガスが止まった場合は、通常時の復帰操作とは確認順が変わります。先に地震後のガス安全確認と復帰前のポイントを確認してください。
ガスメーターやガス機器の状態で迷うときは
ガス臭い場合やガス漏れが疑われる場合は、まず契約中のガス会社・プロパンガス販売店などの緊急連絡先へ連絡してください。
ガス臭くないことを確認したうえで、住まいの設備やガス機器まわりの相談先に迷う場合は、LSGへ状況を整理して相談できます。
よくある質問
ガスメーターの赤ランプが点滅しているのは故障ですか?
故障とは限りません。地震、長時間使用、ガスの流れの異常などを検知して、安全機能が働いている可能性があります。ただし、ガス臭い場合や復帰しない場合は、自己判断せずガス会社へ確認してください。
ガス臭くない場合は自分で復帰操作してもよいですか?
ガス臭くなく、すべてのガス機器を止め、機器や周辺に異常がない場合は、契約中のガス会社や公的機関・業界団体の案内に沿って復帰操作を確認します。メーターの種類によって操作が違う場合があるため、公式案内を優先してください。
復帰ボタンを押したあと、すぐガスを使ってよいですか?
すぐには使わないでください。復帰操作後は、ガスメーターが安全確認を行う時間があります。日本ガス協会の案内では、約3分間はガスを使わず待つよう説明されています。
復帰してもまた止まる場合はどうすればよいですか?
何度も復帰操作を繰り返さないでください。ガス機器の止め忘れ、ガス栓の閉め忘れ、ガス漏れ、設備の異常などが考えられるため、契約中のガス会社やプロパンガス販売店へ連絡しましょう。
地震後にガスが止まった場合、まず何を確認すべきですか?
まず身の安全を確保します。揺れがおさまったあと、ガス臭くないか、ガス機器に破損や水ぬれ、給排気設備の外れなどがないか確認してください。異常がある場合は、使用を再開しないでください。
賃貸住宅ではガス会社と管理会社のどちらへ連絡すべきですか?
ガス臭い、ガス漏れが疑われる、復帰しないといった緊急性がある場合は、まず契約中のガス会社やプロパンガス販売店へ連絡します。あわせて、設備やメーターボックスの場所、共用部に関わる場合は管理会社や大家さんにも確認してください。

