給湯器を交換するときは、今使っている機種と同じものを選べばよいとは限りません。家族人数やお湯の使い方、追いだきの有無、設置場所などによって、適した給湯器は変わります。
交換前に確認しておきたいのは、現在の給湯器・家族のお湯の使い方・必要な機能・設置条件です。順番に整理しておくと、機種選びや見積もり相談がスムーズになります。
給湯器交換前は3段階で確認しましょう
給湯器交換では、いきなり新しい商品を選ぶのではなく、次の順番で確認すると選びやすくなります。
1. 現在の給湯器を確認する
本体の型式、号数、追いだきの有無、オート・フルオート、設置タイプなどを確認します。
2. 家族のお湯の使い方を確認する
家族人数だけでなく、シャワーとキッチンを同時に使うことが多いか、入浴時間がずれるか、追いだきをよく使うかなども確認します。
3. 次の給湯器に必要な機能を決める
現在使っていて便利な機能は残し、使っていない機能は本当に必要か見直します。今後の家族構成や生活スタイルも考えて選びましょう。
号数は家族人数だけでなくお湯の同時使用で判断します
給湯器の号数は、1分間にどれくらいのお湯を作れるかを示す目安です。一般的に16号・20号・24号などがあります。
大切なのは、単純に家族人数だけで決めるのではなく、複数の場所で同時にお湯を使うかを考えることです。
16号
一度に使うお湯の量が比較的少ない家庭や、単身世帯などで候補になります。
20号
キッチンとシャワーなど、複数箇所でお湯を使うことがある家庭で候補になります。
24号
家族人数が多い家庭や、複数箇所で同時にお湯を使う機会が多い家庭で候補になります。
必要な号数は季節や使用条件によっても変わるため、詳しくは給湯器の号数とは?4人家族に適したサイズや選び方も参考にしてください。
現在使っている給湯器のタイプを確認しましょう
給湯器は、お湯を作るだけのタイプから、追いだきや床暖房まで対応するタイプまであります。
給湯専用
キッチン、洗面、シャワーなどへお湯を供給するタイプです。浴槽の追いだき機能はありません。
ふろ給湯器
給湯に加えて、自動お湯はりや追いだきに対応するタイプです。戸建て・マンションを問わず広く使われています。
給湯暖房機
給湯や追いだきに加えて、床暖房や浴室暖房などの温水暖房設備に対応するタイプです。
現在床暖房や浴室暖房を使っている場合は、交換後も対応できる機種か必ず確認してください。
オート・フルオートなど必要な機能を整理しましょう
ふろ給湯器では、オートとフルオートで自動化できる範囲が異なります。
オート
自動お湯はり、追いだき、保温など、基本的な浴室機能を備えています。
フルオート
オートの機能に加えて、自動たし湯や追いだき配管の自動洗浄などに対応する機種があります。
便利機能の内容はメーカー・機種によって異なるため、現在使っている機能と交換後に必要な機能を確認しましょう。
従来型とエコジョーズの違いも確認しましょう
給湯器を交換するときは、従来型だけでなくエコジョーズも候補になります。
従来型
一般的な構造のガス給湯器です。設置条件によっては、現在の機種から交換しやすい場合があります。
エコジョーズ
従来は捨てていた排気の熱を再利用してお湯を作る高効率タイプです。設置時にはドレン排水の処理が必要になります。
エコジョーズへ変更する場合は、本体だけでなく排水経路を確保できるかも確認します。
機能だけでなく設置条件も確認しましょう
希望する機能が決まっても、住宅の設置条件によって選べる給湯器は変わります。
壁掛け型
外壁などに給湯器本体を固定して設置するタイプです。
据置型
屋外の地面や架台などに据え置いて設置するタイプです。
マンションのPS設置
玄関横などのパイプスペースに設置されている場合は、給湯器の寸法や排気方法などに制約があります。
排気方向
標準排気だけでなく、前方排気・上方排気など専用部材を使う設置があります。現在の排気方法を確認してください。
配管カバー・据置台
現在使用している配管カバーや据置台が、新しい給湯器でも再利用できるとは限りません。
ガス種を必ず確認しましょう
ガス給湯器には、都市ガス用とLPガス用があります。住宅で使用しているガス種に合った機器を選ぶ必要があります。
見た目が似ていてもガス種が異なる機器は使用できません。型式やガス種が分からない場合は、自己判断せず販売店やガス会社へ確認してください。
リモコンの種類と設置場所も確認しましょう
給湯器交換では、本体と一緒に台所・浴室リモコンを交換することがあります。
台所リモコン
給湯温度の設定や自動お湯はりなどを操作します。
浴室リモコン
追いだき、自動お湯はり、たし湯など、浴室側の操作に使います。
新しい給湯器で使いたい機能に対応したリモコンになっているか確認しましょう。
家族構成や生活スタイルの変化も考えましょう
給湯器は長期間使用する住宅設備です。現在だけでなく、今後の使い方も考えて選ぶと後悔を減らせます。
- 子どもの成長でお湯の使用量が増えそう
- 家族の入浴時間がずれるようになった
- 同時にシャワーとキッチンを使うことが増えた
- 家族人数が変わる予定がある
- 今後、床暖房や浴室暖房を使う予定がある
現在の給湯器に不満があるなら交換時に見直しましょう
「お湯の量が少ない」「家族が続けて入ると不便」「たし湯を毎回操作するのが面倒」など、現在の給湯器に不満がある場合は、交換時に同じ仕様へ戻す必要はありません。
今の不満を整理しておくと、号数アップやフルオートなど、必要な機能を判断しやすくなります。
交換前に見積もりの内容も確認しましょう
機種が決まったら、見積もりに含まれる内容を確認します。
- 給湯器本体
- リモコン
- 基本工事
- 既存給湯器の撤去・処分
- 追加部材
- 追加工事
- 保証内容
合計金額だけでなく、何が含まれているかを確認することが大切です。
賃貸住宅は管理会社・貸主へ先に確認しましょう
賃貸住宅では、給湯器が貸主側の設備になっていることがあります。故障や交換を検討している場合は、入居者が自己判断で工事を依頼する前に管理会社または貸主へ連絡してください。
費用負担や指定業者の有無は契約内容によって異なります。
交換相談前に撮っておきたい写真
交換相談では、現在の給湯器の状況が分かる写真があると確認しやすくなります。
給湯器本体の全体
給湯器だけでなく、周囲の壁や窓など設置状況が分かるように撮影します。
型式ラベル
給湯器本体に貼られている型式ラベルを、安全に確認できる位置から撮影します。
給湯器下部の配管
給水・給湯・ガス配管、配管カバーなどが分かる写真を用意します。
台所・浴室リモコン
現在使用している機能を確認しやすくするため、リモコン全体を撮影します。
高所や狭い場所など、危険な位置にある場合は無理に撮影する必要はありません。
給湯器交換前のよくある質問
今と同じ型式に交換すればよいですか?
同じ型式がすでに販売終了していることもあります。後継機種や同等機種から選ぶことが一般的です。
今より号数を大きくできますか?
設置条件やガス設備などによって確認が必要です。単純に号数だけを上げられるとは限りません。
オートからフルオートに変更できますか?
設置条件や配管に問題がなければ候補になる場合があります。機種ごとの対応可否を確認してください。
エコジョーズへ変更できますか?
ドレン排水を確保できるかなど、設置条件の確認が必要です。
型式が分からなくても相談できますか?
給湯器本体やリモコン、設置状況の写真があると確認しやすくなります。安全に見られる範囲で写真を用意してください。
交換前の確認では、号数、機能、設置タイプを別々に見ると判断しやすくなります。見積書に書かれた型式や工事内容が、現在の使い方と合っているかを確認しましょう。
まとめ|給湯器交換は「今」と「これから」を確認して選びましょう
給湯器交換では、現在の機器を確認するだけでなく、家族のお湯の使い方や今後必要な機能まで整理することが大切です。
- 現在の型式・号数・機能を確認する
- お湯を同時に使う状況から号数を考える
- 給湯専用・ふろ給湯器・給湯暖房機を確認する
- オート・フルオートなど必要な機能を整理する
- 従来型・エコジョーズを比較する
- 設置タイプ・排気方法・ガス種を確認する
- 相談前に本体・型式・配管・リモコンの写真を用意する
交換前に機能の違いを整理したい場合は、給湯器の種類の違いや、設置タイプの確認方法もあわせて見ると、見積もり時の確認がしやすくなります。
給湯器交換前には、現在のガス種も確認しておきましょう。プロパンガスと都市ガスの違いを整理したい場合はプロパンガスと都市ガスの違いも参考になります。
現在の給湯器本体、型式ラベル、配管まわり、台所・浴室リモコンなどの写真を添付してご相談いただけます。
ご家族のお湯の使い方や、現在困っている点も分かる範囲でお知らせください。

