ガス臭いときはどうする?屋内・屋外での正しい対応とやってはいけないこと

ガスの安全・トラブル

ガス臭い場合は、火気や電気スイッチを操作せず、契約しているガス会社・ガス事業者・LPガス販売事業者等の緊急窓口へ連絡してください。

ガス漏れの場所を自分で探したり、機器・配管・ガスメーターを操作して原因を確かめたりしないでください。臭いの強い場所へ戻る必要がある場合は、設備操作より安全な場所への退避と緊急連絡を優先してください。

今すぐすること

  1. 火を使わない
  2. ライター・マッチ・たばこを近づけない
  3. 照明・換気扇などの電気スイッチをONにもOFFにもしない
  4. コンセントを抜き差ししない
  5. 臭いの強い場所へ近づかない
  6. 安全な場所からガスの緊急窓口へ連絡する
  7. ガス会社・LPガス販売事業者等の指示に従う

現在ガス臭がある場合は、原因調査や写真撮影より安全確保を優先してください。

ガス臭いときは、まず火気と電気スイッチに触れないでください

ガス臭いときに火気や照明スイッチ、換気扇などを操作しないことを示す注意喚起

ガス臭を感じたときに最初に意識したいのは、着火源になる可能性のあるものを操作しないことです。

次のものは使用・操作しないでください。

  • ライター
  • マッチ
  • たばこ
  • ガスコンロなどの点火操作
  • 照明スイッチ
  • 換気扇
  • その他の電気スイッチ
  • コンセントの抜き差し

「電気を消した方が安全なのでは」と考えて、点いている照明をOFFにするのも避けてください。電気スイッチはONだけでなくOFF操作でも火花が生じる可能性があります。

ガス臭いと感じたら、「まず何かを操作する」のではなく、「火と電気に触れない」と覚えてください。

契約しているガス会社の緊急窓口へ連絡してください

安全な場所から契約しているガス会社の緊急窓口を確認して連絡するイメージ

自分で原因を探すより、ガスの保安を担当する事業者へ状況を伝えることを優先します。

連絡先は、ご契約内容によって異なります。

  • LPガス:契約しているLPガス販売事業者または案内されている緊急時連絡先
  • 都市ガス:契約先から案内されているガス漏れ緊急窓口や、供給エリアを担当するガス導管事業者の緊急通報先

特定のガス会社の電話番号を全国共通の緊急連絡先として使用することはできません。検針票、契約書類、ガス会社の公式サイトなどで、ご自宅の供給エリアに対応する最新の緊急連絡先を確認してください。

ガス臭い場所で端末操作を続けるのではなく、臭いの強い場所から離れ、安全を確保してから連絡してください。

連絡時は、分かる範囲で次を伝えます。

  • 名前
  • 住所
  • 現在いる場所
  • 室内か屋外か
  • どの付近で臭いを感じたか
  • いつ頃からか
  • 現在も臭いがするか

原因を確認するために危険な場所へ戻る必要はありません。分からない項目は「分からない」と伝え、緊急窓口の指示に従ってください。

室内でガス臭い場合の対応

ガス臭がするときの屋内と屋外で異なる安全対応を示す図解

室内でガス臭を感じた場合も、最優先は火気と電気操作を避けることです。

換気扇は使用しないでください。

経済産業省や都市ガス事業者の公式案内では、室内でガス臭がする場合、窓や戸を開けて自然換気するよう案内されています。

ただし、窓を開けるために臭いの強い場所へ戻る必要がある、身体に危険を感じる、状況が分からないといった場合は、操作を続けないでください。安全な場所へ離れ、緊急窓口へ連絡します。

器具栓・ガス栓・メーターガス栓などについても、公式案内では閉める手順が示されている場合がありますが、危険な場所へ近づいてまで操作する必要はありません。

安全に操作できるか分からない場合は、自分で原因調査を続けず、ガス会社の指示を優先してください。

屋外でガス臭い場合の対応

屋外でガス臭を感じた場合は、室内と同じ換気行動をそのまま行わないでください。

たとえば次の場所です。

  • 屋外給湯器の付近
  • ガスメーターの付近
  • LPガス容器の付近
  • 建物の外壁付近
  • 玄関周辺
  • 道路
  • 隣家との境界付近

都市ガス導管事業者の公式案内では、屋外でガス臭がする場合は窓や戸を閉め、ガスが室内へ入らないようにするよう案内されている例があります。

そのため、「ガス臭がしたら必ず窓を開ける」と覚えないでください。

屋外で臭う場合は、臭いの強い場所へ近づかず、漏れ場所を探さず、火気・電気操作を避けて緊急窓口へ連絡してください。

屋外から室内へ臭いが入ってきている場合の窓や戸の扱いなど、地域・状況によって判断が必要な場合は、供給エリアを担当するガス事業者の指示を優先します。

ガス臭いときにやってはいけないこと

ガス臭いときに点火や分解、ガスメーターの復帰、電気操作をしないことを示す注意喚起

ガス臭を感じている間は、次の行動を避けてください。

  • ガスコンロや給湯器を再点火する
  • ライターやマッチを使う
  • たばこを吸う
  • 換気扇を回す・止める
  • 照明を点ける・消す
  • コンセントを抜き差しする
  • 漏れている場所を自分で探す
  • 配管や接続部を触る
  • 接続部を締め直す
  • 機器を分解する
  • 給湯器やガスコンロを動かす
  • ゴム管・ホースなどを抜き差しする
  • 石けん水などを使って自分で漏れ箇所を探す
  • ガスメーターの復帰操作を行う
  • 安全装置を解除する

「どこから漏れているのかを突き止めること」は利用者の役割ではありません。

ガス臭があるときは原因探しより、二次事故を防ぐための安全確保と保安担当事業者への連絡を優先してください。

給湯器の近くでガス臭い場合

給湯器付近からガス臭を感じても、給湯器が原因だと自分で断定しないでください。

次の操作は行わないでください。

  • 再点火する
  • 何度もリモコンを操作する
  • 給湯器のカバーを開ける
  • 配管や接続部を触る
  • 機器を動かす
  • 自分で漏れ箇所を調べる

屋外給湯器付近で臭う場合は、屋外のガス臭として安全を確保し、室内へガスが入り込まないよう注意しながら、ガスの緊急窓口へ連絡してください。

ガス漏れではなく機器故障と確認された後に、必要に応じて給湯器メーカーや専門業者による点検・修理へ進みます。


ガスコンロの近くでガス臭い場合

ガスコンロ付近で臭いを感じた場合も、「一度点火して確認する」という方法は行わないでください。

  • 再点火しない
  • 点火操作を繰り返さない
  • バーナー部品を動かさない
  • ホースやゴム管を抜き差ししない
  • ガスコンロを移動しない
  • 接続部を締め直さない

ガスコンロだけが原因とは限らないため、自分で漏れ場所を確認するのではなく、ガスの緊急窓口へ連絡してください。




LPガスの場合に確認しておきたいこと

LPガスを使用している家庭でガス臭を感じた場合は、契約しているLPガス販売事業者または緊急時連絡先へ連絡してください。

LPガス安全委員会では、ガス臭を感じた場合に火気や電気スイッチを使用せず、緊急時連絡先へ連絡し、安全確認が済むまでガスを使用しないよう案内しています。

公式手順では、器具栓、ガスの元栓、メーターガス栓、容器バルブを閉める案内も示されています。

ただし、本記事では容器やメーター付近に強い臭いがある場合や、そこへ近づかなければ操作できない場合に、利用者へ操作を求めません。

次の行動は避けてください。

  • LPガス容器を動かす
  • 調整器を触る
  • 配管を締める
  • 容器周辺の漏れ場所を探す
  • 自己判断でメーターを復帰させる

安全に操作できる範囲が分からない場合は、その場から離れてLPガス販売事業者の指示を優先してください。

都市ガスの場合に確認しておきたいこと

都市ガスの場合は、契約している小売ガス会社とは別に、地域のガス導管を管理する事業者がガス漏れ緊急対応を担当している場合があります。

検針票、契約書類、契約ガス会社や地域のガス導管事業者の公式サイトで、供給エリアに対応する「ガス漏れ」「ガス臭」専用の緊急窓口を確認してください。

特定地域のガス会社の電話番号を全国共通の連絡先として使用しないでください。

屋内で臭う場合と屋外で臭う場合では窓や戸についての対応が異なることがあるため、現在の状況を緊急窓口へ伝え、その事業者の指示に従ってください。

ガス臭がなくなっても自己判断ですぐ再使用しないでください

臭いが消えたことと、安全確認が完了したことは同じではありません。

一時的に臭いを感じなくなったとしても、自己判断でガスコンロや給湯器を点火したり、ガスメーターを復帰させたりしないでください。

連絡したガス会社・LPガス販売事業者などの指示に従い、必要な安全確認が済んでから使用を再開します。

安全確認後もガス臭、点火不良、異常な炎、異音などが続く場合は、使用を中止して再度事業者へ相談してください。

ガス臭と一酸化炭素(CO)は同じではありません

都市ガスやLPガスは、本来は無臭のガスに、漏れに気づきやすくするための臭いが付けられています。

一方、一酸化炭素(CO)は無色・無臭で、臭いでは存在を判断できません。

COは、ガス機器などが酸素不足によって不完全燃焼した場合などに発生することがあり、ガス漏れとは別の危険です。

そのため、「ガス臭がしないからCOも発生していない」と判断することはできません。

COについては別記事で詳しく解説します。

ガス臭いときによくある質問

少しだけガス臭い場合も連絡した方がいい?

はい。臭いの強さだけで安全を判断せず、火気・電気操作を避け、安全な場所からガスの緊急窓口へ相談してください。

換気扇を回してもいい?

いいえ。ガス臭がある場合は換気扇のスイッチを操作しないでください。室内の自然換気については、安全にできる範囲で窓や戸を使用します。

電気を消した方がいい?

点いている照明を消す操作も避けてください。ON・OFFどちらのスイッチ操作にも注意が必要です。

窓を開けてもいい?

室内で臭う場合は、公式案内で窓や戸による自然換気が推奨されています。ただし屋外で臭う場合は、ガスを室内へ入れないため窓や戸を閉めるよう案内されることがあります。危険な場所へ戻って操作せず、状況に応じてガス会社の指示を優先してください。

ガスメーターを復帰してもいい?

ガス臭がある状態では復帰操作をしないでください。安全確認が済み、ガス会社等から案内された後に対応します。

給湯器から臭う場合はどうする?

再点火や分解、配管確認をせず、ガスの緊急窓口へ連絡してください。

ガスコンロから臭う場合はどうする?

点火操作を繰り返したり、ホース・バーナー周辺を触ったりせず、ガスの緊急窓口へ連絡してください。

屋外で臭う場合はどうする?

臭いの強い場所へ近づかず、漏れ場所を探さないでください。屋外から室内へガスが入る可能性がある場合は窓や戸の扱いにも注意し、地域のガス事業者へ連絡してください。

LPガス会社には連絡していい?

はい。LPガスの場合は、契約しているLPガス販売事業者または案内されている緊急時連絡先へ連絡してください。

臭いが消えれば使っていい?

自己判断ですぐ再使用しないでください。ガス会社等による安全確認や指示を受けてから使用を再開してください。

まとめ|ガス臭い場合は原因探しより安全確保とガス会社への連絡を優先しましょう

ガス臭を感じたときは、原因を突き止めることより安全確保を優先してください。

  • 火気を使用しない
  • ライター・マッチ・たばこを近づけない
  • 照明や換気扇などの電気スイッチを操作しない
  • コンセントを抜き差ししない
  • 配管やガス機器を分解・修理しない
  • 漏れ場所を自分で探さない
  • ガス臭がある状態でガスメーターを復帰させない
  • 安全な場所からガスの緊急窓口へ連絡する
  • 安全確認が終わるまで自己判断でガスを再使用しない

室内と屋外では、窓や戸について適切な対応が異なる場合があります。

現在進行中でガス臭がある場合は、この記事を読み続けて原因を探すより、安全な場所へ移動し、契約しているガス会社・LPガス販売事業者・地域のガス漏れ緊急窓口へ連絡してください。

警報器が鳴っている場合はガス漏れ警報器が鳴ったときの対応、においでは分かりにくい危険が気になる場合は一酸化炭素(CO)の注意点もあわせて確認してください。

現在ガス臭がある場合は、LSGへの相談よりガスの緊急窓口を優先してください

契約しているガス会社、LPガス販売事業者、または供給エリアを担当するガス漏れ緊急窓口へ連絡し、安全確認を受けてください。

LSGへの一般相談は、ガス会社等による安全確認が済み、給湯器・ガスコンロの修理や交換などについて相談したい段階でご利用ください。ガス臭がある場所へ写真を撮りに戻る必要はありません。

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